トラクターを購入する際のポイントを紹介!後悔しない購入の基準をプロが解説

今回はトラクターを購入する際のポイントと、後悔しない基準を農機具のプロである筆者が解説していきます!

 

ラクターを購入した際に後悔している人は意外と多く、しっかりとした考え方を持って購入することがおすすめです。

 

先を見据えて購入しなければ後悔だけでなく作業にも影響する可能性があるので、基準を解説していきます。

 

購入する際のポイントと、後悔しない購入をする基準を詳しく解説しているので参考にしてください。

 

ラクターを購入した人によくある3つの後悔

まずはせっかくトラクターを購入したのに後悔している方に多いよくある3つの特徴を解説していきます。

 

  • 馬力が不適切
  • 使い慣れていないメーカーを選んでしまう
  • 年式が古すぎる

 

これらの特徴はトラクターを初めて購入した方などの詳しくない方によくみられる特徴なので、それぞれどういうことなのかを見ていきましょう。

 

馬力が不適切

馬力が不適切なトラクターを購入してしまって後悔というのはよくある話です。

 

ラクターはアタッチメントを取り替えてさまざまな作業ができますが、アタッチメントには適切な馬力というものがあります。

 

せっかく欲しかったアタッチメントがあって作業をしようと思っても馬力が違うせいで付けられずに後悔してしまうという方も多いです。

 

また田畑の土壌によっても馬力が弱すぎて作業が進まないということもあるなど、適切な馬力を選ばなかったことで後悔している方もいるので馬力はしっかりと適したものを選びましょう。

 

使い慣れていないメーカーを選んでしまう

使い慣れていないメーカーを選んで後悔することもあります。

 

ラクターにはクボタやヤンマー以外にもイセキや三菱など色々なメーカーがありますが、どのメーカーも操作法が全く違います。

 

整備がしにくいメーカーもあればしやすいメーカーもありますし、運転に癖があるメーカーなど、慣れていないメーカーを選んで後悔している人も多くいるので使い慣れたメーカーを選びましょう。

 

年式が古すぎる

年式が古すぎるものの選んで修理できずに後悔するケースもあります。

 

中古トラクターでは1980年代や90年代に販売されていた製品も売られており、それらはすでに部品の供給が終わっているため修理ができません。

 

また古すぎるために故障が頻発して作業が何度も中断されるケースもあるので、年代が古すぎるものは選ばないようにしましょう。

 

ここまではせっかくトラクターを手にしても後悔してしまう人の特徴を解説してきました。

 

こうした後悔をしないためにも選ぶ際には先を考えて選ぶ必要があるので、後悔しない考え方を身につけましょう。

 

そこで次の見出しでは後悔してしまうこれらのポイントを分け、まずは馬力の考え方を解説していきます。

 

馬力を選ぶときの考え方

馬力を選ぶ考え方は以下の4つの考え方を身につけておく必要があります。

 

  • 必要な馬力の計算方法
  • 作業内容の馬力の目安
  • 土質による馬力の違い
  • 人気の馬力

 

馬力はトラクターを選ぶ際には欠かせないポイントなので、それぞれ詳しく解説しているので見ていきましょう。

 

必要な馬力の計算方法

まずは自分の田畑などにどのくらいの馬力が必要なのか計算方法を知っておきましょう。

 

必要な馬力は好みですが土地の面積や土壌の質、作業内容に影響します。

 

土地が広ければそれだけ馬力の強いトラクターを選ばなければ作業効率は落ちてしまいますし、粘土質なものであれば馬力は強い方がいいです。

 

そこで馬力を選ぶ際のポイントはどのような作業をするかで、必要なアタッチメントが適しているものを選ぶといいでしょう。

 

作業内容の馬力の目安

作業内容による馬力の目安はさまざまですが、作業内容によっては馬力の強いものを選ばなければなりません。

 

一つの作業をするだけなら小型の低い馬力のものでもいいですし、アタッチメントを付け替えて違った作業をするのであれば大型の馬力の強いものを選ぶといいでしょう。

 

複数の作業をするのであればアタッチメントの規格である3点アタッチメントが付いた16馬力以上のものを選ぶのがおすすめです。

 

土質による馬力の違い

土質による馬力の違いも考慮しなければなりません。

 

田畑にはさまざまな土質がありますが、粘土質で固めの場合は馬力が強めのものでなければエンストなどを起こす時があります。

 

ラクターを購入する際には土壌の質も見てどのような馬力が必要になるのかをしっかりと確認しておきましょう。

 

人気の馬力

人気のある馬力は主に農家の規模によって違うので、まずはご覧ください。

 

  • 土地が広い農家:40馬力以上
  • 一般農家:25~40馬力程度
  • ハウス農家:25馬力

 

しかしこれはあくまでも一例で、トラクターを保管しておく倉庫の関係や自重で土地を踏み固めてしまうためあえて低い馬力を選ぶ方もいらっしゃいます。

 

あなたがどのような規模の農家なのかも考えた上で選びましょう。

 

ここまでは馬力を選ぶ方法を解説してきましたが、これらはあくまでも目安です。

 

最終的には自分がどんな馬力を選ぶのか好みによるところが大きいので、しっかかりと考えた上で選んでいきましょう。

 

では次の見出しではメーカーに関しての話を解説していくのでご覧ください。

 

使い慣れていないメーカー

ここでは使い慣れていないメーカーを選んで後悔しないように、使い慣れたメーカーを購入すべき理由を解説していくので見ていきましょう。

 

使い慣れたメーカーを購入するべき理由

使い慣れていないメーカーを選んでしまうと、操作だけではなく整備の問題も出てくるので注意しましょう。

 

メーカーによってどこまでアフターフォローを行っているのかも違っていますし、装備のやりやすさが違っています。

 

ラクター一つとっても構造が複雑だったりするので、使い慣れたものの方が後悔は少ないでしょう。

 

また近くメーカーの店舗や工場がある方がメンテナンスを受けやすいので、そうしたメーカーを選ぶのもおすすめです。

 

最も操作が簡単なメーカーは?

操作が簡単なメーカーは使い慣れたメーカーです。

 

しかし整備士さんが整備しやすいのはクボタが一番で、三菱とイセキは整備がやりにくくなっています。

 

また三菱は電気系統も弱いので、これから初めてトラクターを選ぶのであればクボタがおすすめです。

 

ラクター販売大手3社の特徴

ラクターを販売している大手3社はそれぞれ特徴も違うので、こちらもご覧ください、

 

イセキの特徴

イセキは国内シェア3位のメーカーで、1926年からある老舗メーカーです。

 

価格の安さが売りでメンテナンスのしやすさで人気を集めており、中古でも国内では人気が高くなっており、独自の変速ギアなどが使い易いと人気を集めています。

 

ヤンマーの特徴

ヤンマーは国内シェア2位のメーカーで、運転しやすく故障しにくいことが特徴です。

 

ラクターは中古でもお使いやすいものが多くエンジンのパワーの強いので、ずっとヤンマーを使っている根強いファンの方も多く人気があります。

 

クボタの特徴

クボタは国内シェア1位のメーカーで、国内だけではなく海外でも根強い人気を集めています。

 

故障が少なく耐久性が高いだけではなくエンジンもパワフルで人気が高いので、中古市場でも価格は高めなのが特徴です。

 

ここまでメーカーに関してもまとめてきましたが、使い慣れたメーカーを使う方が問題が起きたときなどにスムーズに対応できるでしょう。

 

既に使い慣れたメーカーがあるのであれば、使い易いものを選ぶのが一番です。

 

では次の見出しでは年式が古すぎる問題に関しても解説しています。

 

年式が古すぎる

年式が古すぎるものを選ぶのであれば短い期間だけを想定することがベターです。

 

中古で年式が古いものを選んでしまうと整備状況が悪い場合や、部品の供給がなく修理できないケースがあります。

 

また修理できた場合でも中古の部品を再利用することも多いので、不安は必ず付きまとうことになり兼ねません。

 

また部品供給は12年までと日本農薬機械工業会で決まっているので、12年前のものは買わない方が良いでしょう。

 

新品であれば部品供給がありますが、中古ではそうはいかないので年式が古すぎるものは選ばないことがおすすめです。

 

ラクターを購入するポイントまとめ

今回はトラクターを選ぶ際に後悔しないために、購入する際のポイントを詳しく解説してきました。

 

ここにある情報は全て私の経験に基づくことなので、これから購入を考えている方にはとても価値ある情報だと思います。

 

これらの情報をもとに購入する際は後悔しないようにトラクターを購入しましょう。